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僕の友人に自己愛性が強い人(以下、自己愛君)がいます。
自分自身、承認欲求は強い方ですが、そんな僕でも気を遣ってしまうほどの相手です。
しかし初対面や関係が浅い段階では自信満々で魅力的に見えてしまうのもタチが悪い所です。
自己愛性パーソナリティ障害の人の会話は面白くない
僕の周りはいい人が多いのですが、1人だけ自己愛性パーソナリティ障害らしき人がいます。
自己愛君はフリーランスで仕事をしているアラサー男性です。
その人との会話を思い出しながら愚痴っていきます。
いつでも会話の中心に居たがる
同窓会の時の話、仲のいい数人だけ同窓会の数時間前に集まってお茶していました。
「みんな変わってるかなぁ」「誰が結婚してるのかなぁ」なんていいながら、同窓会を楽しみに。
自己愛君は「女子からこんなこと聞かれるだろうなぁ、やだなぁ、めんどくさいなぁ」なんて、自分が会話の中心なる事を想定していたけど、実際は女子とほとんど話すこと無く。(席が悪かった)
しかし、会話の中心になれなかったのが不服だったのか、
先生(6歳上)と話すのが一番話しやすかったと自分を慰めていました。
自分は同年代とは話が通じない上位の存在。と言う妄想に取憑かれているので、同級生よりも先生と話す方が楽しかったと言っているのです。
あげく、楽しみにしてたのに「行かなければ良かった…」とひと言。
少し哀れになって慰めの言葉は贈りました。
言いたい事を言おうとし過ぎて会話にならない
料理学校に通っていた自己愛君に「化学調味料って体に悪いの?」と質問しました。
しかし答えを持っていなかったのでしょう。「分からない」と答えればいいところ、何故か「化学調味料はおいしくない!」と論点をすり替えて、持論をつらつら。
普通の人は”分からないことは分からない” と答えます。もしくはその場で調べるか。
自己愛君の場合、知らない事は恥。知識が無いのは馬鹿の証、という考えがあったのでしょう。
自分が話せる話題に無理矢理変更して勢いで会話を押し切りました。
でも、会話を聞いていた友人や僕は、なんか会話成り立たないなぁ…と感じていました。
分からないことが恥では無く「分からない」を言えないが恥。
そんなことを学べた出来事でした。
基本、他責思考
社会、政府、取引先、同僚 あらゆる環境や外部要因に原因があるというスタンスです。
- 政府がもっとこうしてくれたら、自分の仕事は良くなって稼げるのに…
- 今の景気政策がアレだから、お金が無いんだ…
- 同僚が仕事をしなくて自分ばっかりやってる…
会話で出てくるのは他者の言動によって、自分が不利益を被っている と言う話ばかり。
次失敗したときは自分のせいにされるかも、アナタのせいにされるかも、
自己愛君(他責思考の人)とは極力関わらないのがおすすめです。特に仕事では。
嘘をつく
話の流れで自己愛君が英語サイトを見るときはGoogle翻訳で読んでる。
といっていました。
僕は「DeepLの方が精度がいいから今度使ってみて」と教えると、自己愛君がひと言
「いや、僕英語読めるから」
僕は絶句してしまいましたが、自己愛君は英語を読める理由をつらつら話し始めました。
正直、衝撃的すぎて内容は覚えていません。
1分前どころか、10秒前の言葉すら書き換えてしまうほどの自己正当化を目の当たりにすると人間は混乱してしまいます。
異常に気がついたのも家に帰ってからです。
ちなみに、別の日に彼のスマホを一緒に見る機会があったのですが、バッチリGoogle翻訳を使っていました。
(英語読める自慢は忘れたフリをしてあげました)
見当違いの自慢をする
僕はとあるお店に通い詰めており、店長(社長)と馴染みになり、一緒に飲み会や食事会をする仲になりました。
友人と自己愛君と僕の3人で会話をしていた時、
話の流れで、「来週、店長さんとワイン会する」と言うと、友人は「すごいなぁ。どうやってお店の人と仲良くなれるの?」とひと言。
自己愛君がすかさず「僕も社長とゲームしてるよ!ほら(ゲーム画面チラッ)」
僕と友人は「おおっ…」と言うしかありませんでした。
しかし2人とも”そういうことじゃ無いんだけどなぁ…”と言う空気が満載。
自己愛君は言いたいことを言えて大満足といった様子でした。
個人プレイが好きだけど下手
自己愛君はことあるごとに『個人の力』と言う言葉をよく口にします。
おそらくどこかのインフルエンサーが言っていたのでしょう。
個人の力は確かに必要です。稼ぐ力という意味では、企業に頼りっきりはリスクが大きく、将来的に不安定になるでしょう。
僕自身、何より大切なのは良いコミニティで良い人間関係を築くことだと考えています。
良いコミュニティに属するためにはある程度の個人の実力が必要です。出ないと一方的なテイカーとなってしまいます。
つまり僕の意見としては、良い集団に入るには個人の力が必要。良い集団に入れば自己肯定感も上がる。
知恵や技術を与えることで、他者からも力を借りられる。
と言うことです。
しかし、自己愛君の言う個人の力は少し意味が違って聞こえました。
集団に属せないから、個人でやるしかない…と結論づけているようでした。
それもそうでしょう。ほぼ全てを他責で、成功は自分の手柄だと考えている人です。
この考えを捨てない限り、自力でも他力でも成功はできません。
メンタリストDaiGoさんも個人の力を押していますが、自称協調性のない彼でさえチームで動いています。
表向きは個人で稼いでいるようでも、裏には信頼できる仲間やコミュニティ、心の支えになる友人がたくさんいるはずです。
自己愛君はこういったインフルエンサーの表の部分しか見えないので、個人の力を真に受け、孤立する道をあえて選んでしまっているのだと思います。
未来の話をよく話す
過去の武勇伝を延々と話す人よりは、未来の話をする方がいいと思います。ただ、実績も勝算も無いのに未来の話をするのは現在から目を背けているだけで痛々しさを感じます。
自己愛君は過去の実績が無く、ブログやTwitterも半年以内に諦めていました。
すぐに結果が出ない事業・副業は続かず、Uber EATSや転売のような即金性の高い副業は続いている印象です。
しかし、何故か彼はアフィリエイトなどの積み上げ・継続が必要な事業に固執しており、成功できると確信しています。
本人的には事業が自分の手から離れて、勝手に動き出すのが理想だそうです。
だけど個の力を重視していて、話に一貫性がありません。
説明や注意書きを読まない
何かのソフトを買うとき、説明を読まずに互換性のないソフトを購入していました。
まぁそういう失敗は1度や2度あるものですが、自己愛君はその程度に収まりません。
他にも契約関連や発注関連でポカばかり。
これ!と思ったら深く考えず契約したり発注したりします。自分が正しいと思っているので、確認や調べると言うことはしません。
ミスに気がついてから説明をみて、自分の判断が間違いだったことに気が付くのです。
正直一緒に仕事ができる人では無いな…と感じています。
まだ友人としては見ていられますが、取引先だったり、上司だったり、家族だったりした場合、距離を空けられません。
それでも物理的に距離を空けて、仕事なら転職や部署異動、家族なら引っ越し
とにかく離れてください。
ミスの原因をなすりつけられたり、失敗のカバーを手伝わされたりして疲弊します。
約束を守らない
僕がまだ自己愛君の正体に気がついていないとき、
割とまとまったお金を貸しました。
約束では1ヶ月で返す とのこと
しかし、実際に返ってきたのは1年後。
何かにつけて言い訳をして、のらりくらりと1年近く先延ばしにされました。
銀行が悪い、取引先が悪い、タイミングが悪い、同僚が悪い
いろいろな理由で返済を伸ばされ続けました。
多分催促しなければまだ返ってこなかったでしょう。
有名人・インフルエンサー大好き
自己愛君はこんな人と関わってるんだぜ!という自慢をしょっちゅうします。
有名YouTuberと飲んだ、インフルエンサーにいいねされた、政治家と話した、女子大生と話す機会がある。
これは一例ですが、ホントはもっとくだらない自慢をたくさんしています。
1度は自慢されても「そうなんだー」と思えるのですが、自己愛君は隙あらば交友関係を自慢してきます。
それも同じ内容を何度も
2回目以降は聞く側のリアクションも薄くなってしまいます。
同じ自慢を5,6回聞いたくらいで、自己愛君は「この自慢は響かないんだな」と学習するのか、それ以上言わなくなります。
現代人は自己愛性が強くなっている?その原因を考察
自己愛性パーソナリティ障害について調べていると、昔より患者が増えていると言う情報があります。
- 親の愛情を受けられなかった
- 生まれ持った気質
などがある様ですが、ここでは個人的に現代人の自己愛性が強くなっている理由を考察してみます。
SNSの発展で成功者が身近になった
自己愛や承認欲求は人間なら誰しも持っています。
スマホやSNSが発展していない時代は、成功者はテレビの中だけ。比較するにも、「自分とは次元が違う」と比べることもありませんでした。
SNSが発展した今、成功者のような人が四六時中スマホの画面に映ります。
自分と同年代や年下までも、月収7桁達成!なんて書いています。
成功者インフルエンサーの発信は当たり前のことを書いても「さすがです!」「勉強になります!」の返信で埋め尽くされており、
人によっては『こんなことオレでも言える』と嫉妬の炎を燃やすことでしょう。
成功者が実際に成功しているか?はさておき、そんな成功者がとても身近になったことで、妬みや嫉妬をかき立てられる人が増えました。
自分も成功してやるぞ!と仕事や事業に打ち込むなら素晴らしいことだと思います。
しかし努力できない、継続力のない人にとってはまるで拷問です。
何ヶ月何年にも渡る長期的な努力ができないので、サクッと一発当てて成功を夢見ます。
努力無く成功できるわけも無く、賞賛もされず、自己愛だけが膨張した悲しきモンスターが量産されていくのです。
嘘による成功体験がある
例えば30cmの魚を釣ったとしましょう。事実を言ってもすごい!と思われるでしょう。
ちょっと盛って40cmの魚を釣った、と言うともっと大きな賞賛がえられます。
最初は話を盛るくらいの小さな嘘をついて、”すごい!”と言われて喜ぶのですが、次第にエスカレート。
0の話を1にしたり、1から10にしたりと、嘘をつけば賞賛が得られると学習していきます。
嘘がバレないうちは、自分の思うように賞賛を得られるので承認欲求も満たされていきます。
特にSNSやブログでは嘘が簡単に書き込めます。
嘘をついて賞賛され続けると、やがて現実世界でも嘘を言い始め、賞賛を求め始めます。
しかし現実はネットと違い、嘘をついたところで矛盾が生じやすく隠しにくいです。
現実世界で嘘をつき続けるのは非常に賢いか嘘をもみ消す力が無いとできません。
一般人が嘘をもみ消す力があるはずも無く、努力や知恵で成功できていないので頭も良くない。
過去の嘘と今の嘘の整合性がとれずに、いつか化けの皮が剥がれます。
長期的に嘘で人を騙せるのは地頭が良く、自分の発言を記憶すること。嘘がバレないように関係者への根回し。人当たりの良さ。みなぎる自信。などが必要です。
それができたら普通に成功できています。
愚痴ったけど、自己愛性パーソナリティ障害の人をやっつけたいワケではない
自己愛君についてかなり愚痴りましたが、やっつけたいわけではありません。
別の友人と話しているときは、どんなにマウントを取られようが自慢されようが気になりませんが、
自己愛君と話をしている時は何故か心がざわついてイラだってしまいます。
自己愛君が話し出すとその場が微妙な空気になるのですが、自分ではどうしようもありません。
有能さや知識の豊富さをアピールしたい、その承認欲求が周りにも伝わるのでしょう。
僕自身、自己愛君を論破して自尊心を壊したいわけではありません。正直好きなように話して欲求を満たして貰ってかまわないと思っています。
でも『そのままだと周りから友人がいなくなってしまう』事に気がついて欲しい。と言うのも本音です。
そう言うと拗ねて自己正当化して反論してくるのが見えているので、僕からも言えることが無くなっているのが現状です。
適材適所と言う言葉があって、コツコツ誠実な仕事ができないなら、雇用されて監視の目がある状況で働いた方が成果が上がると思います。
実際、企業に勤めていたときの方が生き生きとしていて、尊敬すらしていました。
しかし、独立してからは何をしても続かず、上手くいかないのは全て他人のせい そんな自己愛君を見て寂しく苦しい思いもあります。
昔の尊敬できる彼に戻って欲しい。
そのために、肥大した自己愛を捨てて等身大の自分に戻らないといけません。
しかし自分は雇用(他人から指図)される身分じゃない!というセルフイメージが板に付いてきたので、なかなか難しいかも知れません。
自己愛君とはほどよい距離を保ちつつ、承認を満たす為の道具にならないように気をつける事しかできません。
自己愛性パーソナリティ障害との付き合い方
基本的には自己愛性パーソナリティ障害の人間とは関わらない方がいいとされています。
- 親・兄弟なら一人暮らしをする
- 友達なら連絡を減らす
- 恋人・配偶者なら別れる
- 上司なら転職する
どんなに大切な人でも、アナタが他人の自己愛の犠牲になる必要はありません。
僕の場合、自己愛君遊ぶ頻度を減らし、会うときは複数人で会う。
二人きりで会うとマウントが自分にだけ向くので疲弊します。
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